side〜防人 仁〜


体と心がボロボロの防人仁だ。一昨日の士郎はひどかったぜ。
そのひどい士郎との特訓の後、すぐにエヴァがオレをいじめてきたしな。

さらに昨日もエヴァがオレを特訓といって同じようにいじめてくるし。
何だってんだよぅ、確かにここ最近からかい過ぎたがいじめるのにも限度っていうものがあるだろ?

そんな事を思い出しているうちにもう放課後だ。
昨日は事が起きなかったから、今日あの白い物体は仕掛けてくるだろう。
誰に仕掛けてくるかと言うと勿論、エヴァの従者の茶々丸にだ。
ネギの命が掛かって……はいないと思うが、ネギ達は茶々丸を打倒という考えが出る。

故にオレと士郎は茶々丸が危ない時に援護するため、
今は茶々丸とエヴァの後をついていってる。

ただついてっただけでは見つかって面白くないので、
どこぞの細目の忍者風に緑の葉が茂る木の枝を飛び移って移動中だ。

む、何かニンニンと聞こえた気がするぜ。

「守るなら堂々と一緒に行けばいいんじゃないか?」

それは最もな話だ。オレもエヴァに茶々丸を一人で帰らせるな、と言ったしな。

「オレもそう思ってたんだが考えが変わった」

「マタ何カ企――

チャチャゼロの口を塞ぐ、変なこと言われると士郎に殴られるからなぁ。

―――茶々丸、すぐ戻る。必ず人目のあるところ、
もしくはジンかシロウを呼んで歩くんだぞ」

「わかりましたマスター」

エヴァと茶々丸の所にタカミチが来て、
エヴァだけを連れて行き茶々丸が一人になる。

 オレ達を連れて歩けってことは信用してくれてるのかな。
だがオレはすぐ茶々丸の所に行くわけには行かないのさ。

 

 

所かわって今は桜の木の上。
茶々丸はビニール袋を持ちテクテクと歩いている。

「む、ネギ君達がいたぞ仁」

士郎が示す先にはネギとアスナとカモがこそこそと話合ってる姿が見えた。
てことは、アスナと仮契約できたのかね。

茶々丸を観察してると、風船が木の枝に引っかかり取れなくて泣いてる女の子発見。
それに気づいた茶々丸がブースターで風船を取ってあげる。
その次には歩道橋で困ってるおばあちゃんを助け、
終わったあと、川に段ボール箱に入って流れている猫を助ける。
さすがにこれをオレ達が出なかったのは心が痛むが、
ネギ達が茶々丸を良い奴に見せとかないと損だからな。
ちゃんと士郎には説明して何とか止めたぜ。

 
ついに茶々丸は目的の地、猫ちゃんゾーンへ、
茶々丸が猫に餌をあげる姿はまさに聖母のようですなぁ。

「さて、後は士郎に任せるさ」

「ここまできて最後は俺任せかよ」

士郎の男の見せ所さ。
おっと、ネギとアスナとカモが現れたぜ。

ネギが襲わないように言うが当然マスターの命令のため茶々丸は却下。

そしてネギ達と茶々丸の戦闘が開始。
ネギがアスナに契約を執行し、アスナの身体能力が一気にあがり、
アスナが茶々丸に迫り攻撃するが、茶々丸に防がれる。
その隙を狙ってネギが魔法を詠唱し
―――

「くっ、まずいな!」

士郎が茶々丸の所に駆ける。
士郎が辿り着くと同時にネギの魔法の射手が放たれる。

「なっ、士郎さん!!」

突然の士郎の出現にネギは声を上げる。
その内にも魔法の射手は士郎と茶々丸に近づく。

―――投影、開始トレース・オン

士郎が投影したものは30cmほどの短剣、ダークのようだ。
手に持ったそれをネギの出した11本の魔法の射手と同じ数だけ飛ばす。

ダークと魔法の射手が接触と同時に爆発、
辺り一体に土煙が広がる。

「ネギ君、敵とは言え今の攻撃は確実に絡繰さんを重症にする攻撃だ。
それを承知の上でやったのなら俺が相手になる」

土煙が晴れると士郎が、ネギに向けて言葉を放つ。

士郎がネギ達に向けて殺気が溢れてるぜ。
ネギ達がびびって何も喋れないじゃねーか。

「そこまででいい士郎、オレの予測では士郎が出て行かなくても、
ネギは魔法を茶々丸に当てなかったことになっている。まぁ100%って訳ではないがな」

殺気を止めるためオレも木から下りて士郎達とネギ達の間に立つ。

今のオレの言葉で士郎の殺気が消えたようだ。

「士郎は先に絡繰さんを送ってやってくれ」

士郎と茶々丸をエヴァの家に向かわせ、オレはネギ達と対峙。
居ずらい空気が漂ってるなぁ……

「……安心しろお前達、オレと士郎はお前達に危害を加えることは、今のような事が起きない限りない。
今のオレの説明で士郎も納得したようだから、そんなに身構えなくてもいい」

ネギ達が安堵のせいかその場にへたばって座り込む。

「強くなれネギ、身も……心もな」

フッと笑い立ち去る。

現れる前にチャチャゼロは木陰に置いてきたから回収っと。

瞬動で去ったほうが格好良いんだけどまだ使えないのよね。
瞬動とは簡単に言うと気や魔力を足に乗せて短距離を瞬間移動できる技だぜ。

「さて士郎達は、っと茶々丸と士郎が向かいあって話してるけど何が……」

思った以上に近くにいた。ネギ達は見えない距離だがな。
それにしてもさっきとは違うが、近づき難い雰囲気。
周りがホワホワしてるように見えるぜ。

―――――――

ん、茶々丸が何か言ってるが聞こえんぞ。
風の流れが悪い、聞こえる方に行かなければ。
忍者のように周り込んでやるぜ。

「む、忍者でござるか? やや、これは士郎殿と茶々丸殿が色恋の様でござるな」

「ケケケ、茶々丸ガカ」

忍者とは心の中で言ったが君は呼んでないよ、楓……
……色恋と言ったな、フッ、オレの思惑通り。
士郎と茶々丸をくっつけてみようと思いこの計画を遂行したのさ。
理由は勿論面白そうだからだ! ハーッハッハ!

「フムフム、これは口に出しずらいでござるな。
士郎殿は積極的なタイプでござるか。
フフフ、今日は赤飯を用意するのが良いでござる。拙者もご一緒させてもらうでござるよ」

楓の口に出しずらいの程度は全くわからんが、

「楓は聞こえてるみたいだな。とにかく赤飯とは……」

場所は先ほどと変わってなく、オレは聞こえんのに、さすが忍者よ。

「茶々丸殿が顔を真っ赤にして逃げたでござるよ」

恥ずかしさの余り逃げたのか?
とりあえず士郎の所に行くでござ………じゃなくて行くぜ!

オレの足取りは軽やかに士郎に向けて行く。

「やったな士郎、早速女性を落とすとは、いや2人目か!」

1人目は黒髪のおっとり京都風な女の子だとオレは思ってる。

「な! 聞いてたのか? 別にやましいことなんて思ってないぞ」

オレは全然聞いてないがな、いい具合にあたふたしてるぜ士郎。

「フフフ、今日は楓のリクエストで赤飯みたいだからよろしくねぇ。
じゃぁオレは帰るから晩御飯の買い物は士郎に任せたぜ」

「オレハウマイ酒ガ飲ミタイ」

士郎に反撃の隙を与えることなく、オレとチャチャゼロは撤退。
帰り道ではちゃっかり楓も一緒にいるぜ。

 

 

 

 

夕刻より少し時間が経ち、ご飯の時間だ! そしてオレと楓の前にあるご飯は――

「何故、赤いマーボーがオレ達の前にある」

「こ、これは瘴気が出てるでござる」

「赤飯ならぬ赤マーボーで勘弁してくれ」

言葉は申し訳なさそうだけど、君の笑みはエヴァのようだぜ士郎君。
これはいつもの鉄拳制裁や倍の修行よりきついのではないのか!?
オレと楓のは見るからに赤いが士郎のは普通のマーボーだ。
これがまたオレ達のマーボーを際立たせる。

「これもまた修行なのか…………くっ、心頭滅却すれば火もまた涼しだ!」

「士郎殿が折角作ってくれたからには食べない訳にはいかないでござる」

オレと楓は備え付けのレンゲを手にし、一口分マーボーを口に含む―――

 

――――――やはり、オレの意識はここで途切れることになる。

薄れ行く意識の中、楓が先に倒れているのが見えたぜ、中忍でも無理とは恐るべし赤マーボー……

 

 



 

 

 

 

 

 

「ハッ! ここは何処だ!? オレは……防人仁だ!!」

「仁、気絶した時と場所は変わってない、時はかなり変わってるがな」

オレのちょっとしたボケを見事に捌くとはやるな士郎。それより今の時刻は…………何!?
あの食物兵器を食べた時が20時半ごろ、そして今の時間が朝の6時。
しかも携帯の日付を見る限り、寝てた時間は9時間半ではなく、33時間半だと!!!

「長瀬さんは自分の部屋に送っといたから大丈夫だ。
それに昨日の朝には目覚めていたぞ」

士郎、そういう問題じゃないだろうが。

「そうだ、茶々丸からエヴァが風邪引いたからよければ見舞いに来てくれと言われたぞ」

「ん? 何か今の士郎の台詞に違和感があったが、まぁいいか」

「ケケケ、仁ガイツモヨリ鈍イナ、アノ赤マーボーノセイカ」

くっ、赤マーボーは思い出したくないぜ。
その単語聞くだけでのどが渇いて来たよぅ。
冷蔵庫オープンっと。

「……赤マーボーがパック詰めされてるが、オレの幻覚か?」

「勿体無いから仁がいつでも食べれるように詰めといた」

何だよそれ、新手のイジメか?
飲み物はいいや、エヴァの家にさっさと行っちまおう……

 

 

 

 

「おじゃまします」

「おじゃまだ〜」

先に士郎、後にオレがエヴァの家に入ると、
茶々丸が忙しそうに家事をしていた。

「士郎さん、防人さんおはようございます」

ム、以前よりも機械的じゃなく、自然な微笑みに見えるぜ茶々丸。
特に士郎に向けての表情がな、熱いねぇ。

「仁、何だその目は」

「何でもないよ〜」

士郎め、赤マーボーがあるうちは危険だからな。
からかうのも注意してかねぇと。

「マスターの薬を大学の病院に取りに行ってよろしいでしょうか?」

エヴァにやる薬がないのか、任せるしかないな。

「絡繰さん、士郎も荷物持ちで連れてってくれ。一人だと悪いからな。
二人でゆっくりしてきても構わないが、ちゃんと持ってきてくれよ」

士郎とデートしてこいとは言ってはいけない。
もし言ったら茶々丸が逃げ出す可能性があるからさ。

「そうだな、女の子一人だけ行かせるのは良くない、じゃあ行ってくるぞ」

オレは二人に手をひらひらと振って送ってやる。

士郎は何も疑問に思わなかったな、フフフ。

「行ったな、さてエヴァんとこ行くとしようか」

「御主人花粉症ダカラナ」

ほぅほぅ、忘れてたぜ。真祖なのに花粉症ね……笑えるな。
呪いがなければ大丈夫なんだろうけどさ。

のそのそとエヴァの居る二階を目指す。

「大丈夫かエヴァ?」

「ゴホッ、うっ、仁! 何のようだ!」

強気で言ってるがベットの中で横になって、
額に冷却剤貼った状態だからおかしく見えるぞ。

「優しい仁お兄さんが看病しに来たのさ」

「誰がお兄さんだ!」

顔を真っ赤にして……もともとか、
せっかく柔らかい声で言ったつもりが怒られたぜ。

うーむ、ネギもこんな場面あったよな。
ああ、ノート忘れちまったぜ、自分の知識で頑張るか。

まずは日光を遮るために窓を閉めてと、
冷却剤は……まだ冷たいな。
あとは
―――――

「エヴァ、寒かったりするか?」

「寒い……」

む〜、どうしようか、困ったぜ。
汗を掻いてるんだろうから、寝巻きと下着を取り替えた方がいいんだろうが、
いくら幼い体と言えど見るわけにはいかんしな。
このままじゃエヴァも可哀想だし……やるしかないか……

 

 

 

 

 

 

 

くはぁ〜〜〜、疲れたぜ。
バスタオルやアイマスク等を使って頑張ったよオレ……
オレは自分の良心と理性を褒め称えるぜ。

「一先ず寝たようだな」

「仁ノ表情ガ面白カッタゼ」

うっせーチャチャゼロぅ、やってた方はホントつらかったんだよ。

それにしても茶々丸と士郎は遅いな、いつまでデートしてんだよぉ、もうすぐ学校始まっちまうぜ。
別にオレは学校をサボってもいいんだがな。

――――カラン、コロン♪――――

家の鈴の音だ。誰か来たな、って言っても決まってると言うかわかってるからな。
一階に戻ってと……声を調整して、

「どちら様ですか? 新聞ならお断りです。早くこの家から立ち去って下さい」

「新聞屋さんじゃなくてエヴァンジェリンさんの担任です」

「そう言って、開けたら実はセールスマンの担当とかってオチなんでしょう!」

「本当に担任ですぅ……」

泣いた声が混じってるな、ネギ先生よぅ。
可哀想だから早く開けてやるか。

「悪いなネギ、オレだ」

「仁さん、いじわるしないでくださいよ!」

あぶあぶして言っても迫力全くなしだぜ。
ネギの持ってるものは、いつもの杖に果たし状か。

「果たし状を持って来たと言うことはエヴァと決闘する気になったか、
生憎エヴァは学校にも絡繰さんが連絡したはずだと思うが風邪でな。
今は寝てるからオレが後で渡しといてやろう」

ネギは、はっとして果たし状をスッと後ろに隠すが遅いぞ。

「……そうだな、折角来たんだし二階でエヴァの夢でも覗いて来い。
サウザンドマスターが見れるかも知れないな」

風の様に駆け上がって行ったよ。
父親のことになると変わるよな。

オレは二階の部屋に入ったとこで待機しとこうっと。

 

 

10分ぐらいで見終わったみたいだ、寝始めたからすぐ見終わったってわかったぜ。

「ネギ起きろ、先生が学校サボるのは駄目だ」

少し強めに揺さぶって起こしてやる。

オレがサボるのは全然良いだろうけど、
先生がやるとなると尊厳が失っちまうぜ。

「あぅ、寝てしまいました。すいません」

すぐ眠ってしまうとは、やはり子どもだな。
それに目をゴシゴシさせて眠そうだ。
エヴァのこと考えて最近眠れてなかったせいなのかねぇ。

「それでサウザンドマスターはどうだった?」

「父さんは始めの内は思った通り格好良かったんですが、
後半になると全然違う感じの人に……」

覗いた夢はオレの記憶と変わらずか。
落とし穴とか魔法使いなのに普通に使ってるしな。

「そうかそうか、じゃあネギは学校行ってこい、
オレはエヴァの看病しとくから今日休むからな」

授業出なくてもそんな変わらんだろうし、やはりサボるぜ。
じぃさんが五月蝿そうだが気にしないさ。

「エヴァンジェリンさんのことよろしくお願いします」

ネギはオレに一礼、礼儀正しいねぇ。
玄関に見送りには行かず2階のこの部屋でネギと別れる。

「サウザンドマスターノ夢カ、早ク忘レタライイノニナ」

それは惚れてるんだろうから仕方ない、
呪いを掛けられた時の夢だ、ってこともあるしな。

「サボりの許可も出たことだし、お兄さん頑張りますか」

「ケケケ、オ兄サンッテ性格ジャネエケドナ」

フッ、じゃあ士郎達が帰って来るまで、
少しずつ血でも飲ませてあげて回復させてやるか。

 

 

 side―衛宮士郎―


仁と一緒に絡繰さんだとわかりにくいなぁ、と思い茶々丸さん、
もしくはエヴァみたいに茶々丸って呼んでもいいかと尋ねると茶々丸で良いと言われた。
後から考えると俺ってこんな事言うやつだったか、と思う。
やはり仁に侵されているに違いない……仁の笑い顔が頭に浮かぶな。


茶々丸にツテのある大学病院で薬があると言われ行ってきたが、距離が長く時間が結構かかった。
その後猫に餌をあげても良いかという話になり、勿論了承したが猫の居る所に行くまでに、
人助けを何回も繰り返し、さらに時間がかかることに……
まぁ仁はこういう時は真面目にやるはずだがらエヴァは大丈夫だろう。

「士郎さんもうすぐ家に到着しますね」

俺が茶々丸と呼んでいいかの続きなんだが、
俺が茶々丸って呼んでるから士郎って呼んでもいいぞ、とは言ったんだが、
茶々丸が少し俺の名前を呼び捨てで言った、と思うと猛ダッシュで逃げられてしまった。
薬もらいにいく時に俺の呼び方についてはさん付けと言うことで収まった。

「ああ、時間かかってしまったが買うもの買って、
手に入れる物もちゃんと手に入れたから仁に何も言われないだろう」

茶々丸が少し残念そうに見えるがどうしたんだろうな。

む、エヴァの家に着いたな。

「ただいま」

俺は声を出して入り、茶々丸は一礼してから入る。

「二人ともまだ二階みたいだな」

「そのようですね」

二人の姿は何処にも見当たらないし、気配も二階にある。
俺と茶々丸は薬を持って二階に上がると……

「「えっ……」」

俺と茶々丸が同時に声を上げる。
仁がベットの脇に立ち膝の状態でエヴァに覆いかぶさってる状態が見えたからだ。

仁がエヴァを襲ってる? いや、エヴァも仁に腕を廻してるし、
さすがにそこまで仁は変態じゃないし一方的にって事はない…………とは思う。
どう対処すればいいんだ?

「ん……重い………ってジン何をしてるんだ!」

エヴァが何故か怒ってるぞ。

「むぅぅ、寝てしまってたか、血をあげてたせいかな。わりぃわりぃ」

こちらまで聞こえないが仁が何やら呟いてエヴァから離れた。

「エヴァに仁、すまん。お前達がそんな関係だったとはな……
茶々丸、俺達邪魔みたいだから外に行ってようか」

「わかりました士郎さん」

早く出てかないと、人の恋路を邪魔する奴は何とやらだからな。

「はっ! シロウ、茶々丸何か勘違いしてないか!?」

「照れなくてもいいんだぞ、俺達は猫のとこ行ってるからゆっくりしててくれ」

「ごゆっくりマスター」

「おいコラ! 待てーっ!!」


エヴァが吼えれるぐらい元気になって良かった。これは仁のお陰なのかな?
―――そういえば学校の事忘れてた……今日ぐらいゆっくりするか。

 

 

 

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